The Tabi is Maison Margiela’s signature split-toe shoe, first debuted in 1988. Inspired by the traditional 15th century Japanese sock bearing the same name, it has been continually reinterpreted across collections.

For Martin Margiela’s first-ever show, he transformed the traditionally flat shoe into a heeled boot and dipped the soles in red paint, allowing the boots to leave split-toed footprints as models walked the white runway.

Since its creation, the Tabi has been reimagined in multiple forms and materials, a canvas for the house’s innovation, continually evolving with each season’s inspirations.

メゾン マルジェラが贈る『A Tabi film（「タビ」フィルム）』は、メゾンのコードを深く掘り下げる作品です。視覚的な探求を通して、このフィルムは、1989年のマルタン・マルジェラによる初コレクション以来メゾンを象徴してきた「タビ」の職人技と象徴性を明らかにします。

フィルムでは、1足の「タビ」がコンセプトから完成に至るまでの軌跡をたどります。すべての工程はアルチザン（職人）による手作業で行われ、ベースの準備には最大で4時間を要します。その後、木の塊から削り出される木型の制作、ステッチ、組み立てが続きます。各工程には、専門分野を持つ11人の職人が関わり、「タビ」という特有の形状とクラフツマンシップへの深い感性によって、工業化では再現できない品質と基準が保たれます。

『A Tabi film』は、「タビ」を時を超えて存在し続けるオブジェとして描きます。アーカイブ映像を通じて、その形に宿る伝統と遺産を映し出し、「タビ」を唯一無二の存在たらしめる背景を明らかにします。